田菜の夏のクライマックスにして憂愁の美を飾る(日程は八月末日)『猫踊り』が近付く中、歩は美紀と潮音の双方から誘いを受け、それ以前にわっくんとの約束も重なっている。そぼふる雨が波乱を予感させるけど、はてさて。というか、歩は美紀になら「わっくんとの約束がある」ってはっきり断れたのではないかなあ。それを断りたくない、と思う気持ちが迷いを生んでいるのかな。ともあれ、歩のモテモテぶりはちょっと微笑ましい。都会っ子と田舎育ちっ子と謎の幼児と。モテモテ〜
姉の衣装を自分もミシンで縫おうとして「だめだー」と投げ出した美玖がめずらしく子供っぽかったのと、あと泥団子を歩の足下に投げ付けたわっくんがえらく人間の幼児らしかったことが印象に残る回でありました。それと拓馬のアタックを受けた美紀のふさぎ込みね。ああいう曖昧模糊とした“問題”に正面から取り組むのって大切だよなあとおばさん年齢になった今、反省したりもする夏のはじまりであります。