見えるものと見えないもの。地上を支配している価値観とそれに寄り添うかのようにひっそりと裏面で息づいているもう一つの流れ。郷田ほづみ声(かっこいいなオイ)のホームレス氏がつぶやいた台詞が示すように、やはり横浜編では田菜編よりも更に大きな枠組みでのパラダイムシフトが顕現される可能性が。
サブテーマの方では、またまた少年少女の四角関係のさりげないほのめかし。ところで成基(櫻井孝宏氏の声の出し方がこれまでの他アニメの役とやや違っているのが興味深い)が余裕を装いつつも棋士としての自分の未来についてぎゅっと手を握りしめる描写は、田菜編での潮音が歩と初めて会話した後のシーンを連想させた。もしかして意識的な重複なのかも。にしてもマッキーの方は。影うすいよマッキー。しかも近所のねこたんと同じ呼び名で極私的に可笑しさ倍増。
今回はノベライズ担当者の初の脚本回で、ところどころライトノベル文体のよく噛み砕かれた印象のわかりやすいダイアローグが。やはり、それぞれの媒体においての特徴ってあるものなんだなと改めて思った。