週刊少年ジャンプで連載を持っていた頃から“ほんとはファンタジー漫画を描きたがっている”という風評は目にしてたけど、ここまでイキイキとした作品に仕上がってるとは。たいへん雰囲気に引き込まれつつ読みました。
主人公の心優しい機械整備士・ホーク(『ライジングインパクト』のガウェイン似)が生まれ育った世界の秘密を知って旅立つプロローグ編から、進んだ文明世界から飛来したらしいがさつな女戦士ヒロイン・ダリア(同じくライパクの霧亜似。姉さん女房フェチにはたまらんのでしょうね)と出会った奴隷制度の国での冒険編、そしてアマゾネス国に迷い込んだエピソード(次巻はエロエロになる模様。央先生の描く女体は重量感があってけっこうすごいぜぃ)の序盤まで収録。中世風ファンタジーということで残酷なシーンも多いけれど、それも作劇上の必要性との兼ね合いがちゃんと計られていて不快には思わない。このあたりのバランス性が、元ジャンプ作家のキャリアの証とも見られるかと。