ソフィアが切なかったですな。相手がGENじゃなー。心理学を熟知している彼女なだけに、もどかしさもひとしお…とか思ったけど、ソフィアはGENをわりとふつうのおっさんだと思ってるげね。「男は女を一生理解できん…フッ」って正体不明な人に言われてもなあ。その後に描かれてた一万二千年前のエピソードだって、わけわからんのはセリアンよりも男であるアポロニアスの方だと思う。なにあの悪鬼の形相。殺戮の天使というより、まさしくなまはげじゃん!恐すぎる。きっと人間を頭からバリバリ生で喰ってたりしてる。そんでもってトーマとラブラブデートしてたくせにシレッと脈絡もなく人間の女とキックオフしてるわけでしょ。わけわかんなすぎ。多重人格としか思えない。
要するに何が言いたいかというと、アポロの脇毛は萌え違った。私はアポロニアスをアフラ・マズダ@ゾロアスター教みたいな絶対的な善の光明神のイメージで捉えていたのだけど、このあまりにも激しい変遷ぶりは、むしろ破壊と再生の二面性を内包するシヴァ@ヒンドゥー教のイメージに近いなと考え直しました。こいつぁトーマもセリアンも泣かされっぱなしになってたこと請け合いですぜ。誰も付いてけない感じの存在だったんだろなあとか。
ちゃっかり人間の女の子と所帯持っちゃうところとかはスサノオに似た印象もあります。
(ギリシア神話の)アポロンの性格はよくデュオニュソスと対比されますけど…
破天荒さではデュオ(愛称)に近いのかも。
スサノオノミコトとは反逆者のイメージがダブリますね。あとアポロンもすげえいけすかない奴(笑) 中学生のころからギリシア神話にけっこうハマってましたが、おそろしく理不尽で自分勝手な神々の中でも、ダントツでアポロンが嫌いでした。だって自覚がまったくなさげなんですよ、あの太陽神!(ばちあたりそう…)
アポロニアスはやはり威厳からいってアポロン型に近いと思うんですけど、アポロとなると迷いますよね。常にパンにかぶりつきながら森をぶらついている様子やトリックスター的な役割からいえばデュオニュソス型にやはり近いのかな…
こいつに限らず主神格は女の子攫ったり、嫉妬して呪いかけたり、はた迷惑な奴等だなぁとか私も昔読んだとき思いました。ええ自分も神話マニアでした。
>アポロはデュオニュソス型
前回書き込んでから気付いたんですが、
シリウスがガチのアポロン型ですね…
(まあ彼は自称太陽の翼なのである意味当然なんでしょうか)
ちょっと枠を外れて当てはめてみると、アポロはむしろ野生児ヘルメスでしょうか。
(なんか相変わらずとっ散らかった文章ですみません)
シリウスは権威好きのアポロン志向型ですよね。でも内面は暗くてハデス型というのがもしかしたら実際かもしれない。やっぱりお兄さまカワイソス…(ラストの扱いもけっこうおざなりだったし)
ところで余談ですが、ギリシア神話をキャラクタモデルにした作品はいくつかありますが(「アリオン」とか。あれはもはや神話的抽象を越えてドロドロだったなあ。)一番自分のなかの神々イメージと近いと思ったのは「コロコロポロン」(のアニメ版の方)だったり。アポロンは主人公少女の父親という位置付けだったんですけど、脳天気なアホキャラだった感じで。