2005年10月24日

エウレカ#27「ヘルタースケルター」

OPとEDが三代目に変更。どちらも、特にOPはちょっと意図掴みかねる。うつのみや氏のアニメーターとしての技術やセンスの凄さはネット上で散見するけど、この番組はべつにマニア向けではないでしょう。正直な感想言うと、アネモネやドミニクの表情の間抜けさにはかつて数週で差し替えされた「めぞん一刻」(『Alone Again』採用時)OPの“やっちゃった感”を持った。EDはOPと合わせたグレイ基調の色合いのせいでとにかくキャラクターの見分けがつきにくい。アネモネ以外ほとんど分からなかった…

さて本編はというと、ここ一週間で最も面白かった一本に挙げたい出来。これまで演出上で小出しに見せつけられてきたホランドの情緒不安定さと、その過去のうしろぐらい経歴へのほのめかしが一つの線を結んで機内白兵戦の新鮮さがいや増す。決着が即座に着いたのもストレスなかった。脇の流れではタルホ(本名は雪 垂穂?垂穂 ユキ? で、元上官の愛人にしてOLスパイというレイの説明セリフがよく分からなかったんですけど… それでなんでメイン操縦士やる技術持ってるのかもどうにも分からん)の過去への誘い水も付けて、これまでの本作に物足りなさを感じていたシナリオ上の薄さやシリーズ構成面の弱さが補強されていたように思った。チャールズの死に様(ゆっくりと、けれど大量に出血していく表現が出色)も、あっけないながらもそれゆえのもの哀しさが滲み出ていたし。

ところでサブタイトル。岡崎京子氏の漫画でも同じ題名があったなと気になって検索かけてみましたらば、ビートルズの有名なナンバーらしいですね。らせん構造のスリル感ある滑り台のことを指すみたい。転じて、戸惑うばかりの釣瓶落としな状況になだれ込んでいく様子を形容している、みたいな感じ?
posted by 三和土 at 13:18| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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