2005年11月02日

「機動戦士ZガンダムII -恋人たち-」('05/監督:富野由悠季)

第一部と同じほどかそれ以上に面白かったです。サクサクサクと急ぎ足でストーリーが展開していくんですが、ギリギリのラインで早送りでないテンポであり、むしろスピーディーさが段々と気持ち良くなっていく。長い間の富野アニメ視聴者でいて良かった、とここで実感できるなんて思ってもみませんでしたよ。時間の流れとは不思議なもんですね。

幾組ものカップルの感情の動きと政治紛争の激動との、ズレるようでいて不思議と絡まりあっている二筋の主軸にズレが感じられませんでしてね。名人芸なキャリアの仕事が、確かに目に出来る。いややはり、これは一つの事件ですよね。評判がいまひとつな気がして躊躇もしたけど、劇場に足を運んだだけの満足感はありました。

以上、箇条書きに印象感想など。

・ベルトーチカ、感情表現がよりストレートなキャラに。ちょっち同性としてはうっとおしく思う一面も(笑) しかし川村万梨亜氏の声は昔とくらべてかえって若々しい!

・マウアーの出番すくなっ。もっと新作カット見たかったよ〜

・フォウはあえて軍人っぽくしゃべってるシーンが多かったのがかえっていたいけな印象が強まっていてよかった。けっこう日本人っぽい顔立ちかもと新作画部分に感じた。ゆかな氏の声質や演技は個人的にはよく合っていたと思いました。

・サイコガンダムが埠頭で跪くシーンが、Mk-IIとの大きさの違いも際立っていてスケール感豊かでシビれた。

・エマさんが、ヘンケン艦長視点で演出付けられててめっちゃ可愛い。というか、もしかしてこの人が一番美人か? おめめパッチリ。

・クワトロたんは食事時にはちゃんと長赤手袋を外す。レコアとは本格的に関係はじまってなかったのか〜

・自爆を決めたウッダーと自発的に付いていく連邦軍の人たちとの感動的ともいえる素直な演出がかなり印象に残る。こういうこまやかさはTVシリーズにはあまりなかった味わい。

・池脇千鶴氏のサラは、彼女の中のふつうの少女っぽさが補強されていて良かったです。映画的な感触。

いやー、しかし最も因縁的というか微妙な関係の「恋人たち」であるハマーンとシャアの再会で最終第三部への引きとしているのは、心憎いですよね。来年三月が楽しみです。
posted by 三和土 at 18:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画鑑賞メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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