前回放映を見終えた時点の心配は杞憂に終わりました。昂揚感こそないけれど、まったりとした満足感で少年少女たちの物語は幕を閉じた。くどすぎない会話量、効果的な間合いとテンポ。総じて良い“脚本アニメ”だった、と感慨深い視聴感で締めることができてホッとしました。
それにしてもマッキーは確変キャラの伏兵として最後まで美味しかった。ふられた相手に「おれがもし女だったらおまえみたいな女うざくてかまってません」(超訳)と言い放つシーンはシリーズ通して最高の緊迫感だったかも。男と女という距離感だからこそ傍目八目、受け入れることが容易な事柄もある。“違う”ということは困難の種であると同時に、実は肯定的な可能性を含んでいるものだと。(…ところであれですね、同性に嫌われるけど異性にはそこそこモテるタイプをけなすわけでなく描写している作品はかなりめずらしい)
希紗の制服姿は思いのほか似合っていた。表情に憂いが取れたせいかな。終業式だけど、再登校のとりあえずの第一歩とするという流れも不登校生徒の心理として無理がなくてよかった。…それにしてもマッキー… やっぱりつかまっちゃったんだね。タダ働きの使い走りとして、まずはあの汚部屋掃除から始めることになるのでしょう。洗濯前の下着ぐらいパクってもばちは当たらんと思うので、がんばれ。
心残りがあるとすれば、美佳姉がエピソードに深く絡んでこなかったこと。横浜編に入ってから好感度が上がっていたので、もっと彼女のことが知りたかったっす。
さー、来週から土曜の朝がゆっくり眠れますわ。正直言って余韻よりも今はこの安堵感の方が大きいかも。