まあ(半分本気な)冗談は置いといても、完成度が高すぎて隙がない番組というのもどこかとっつきにくいものであるなあとは思ったのだった。ところで廉子(こう書いてれんずと読ませるネーミングセンス大好き。あ、原作は3巻ぐらいまで読んでました)が蟲の宴で光酒を飲み干すシーンは隠喩のエロスがあって印象に残ります。原作の持ち味をこうまで別メディアで再現できるとは。しかし旨そうだ、光酒。子供でも美味に感じるのだから、きっと甘みが基調に違いない。
廉子としんらの寿命スパンがおそらくは合わないという想像からして、彼らのこれからの幸せの在り方は一筋縄では見いだせないのではないかとも思える苦みなんかも、一匙あったらもっと良かったかもしれない。
ともあれ、これは良い“ビビッド「まんが日本昔ばなし」”ですね。