てな感じ。とはいえけっこう楽しめてしまった私は、もはや男子向け萌えアニメの粗製濫造をあまり攻撃できませんな。だって女子向け萌えアニメの割合がそれなりにあるクールがやってくるなんて、あんまり想像してなかったんだもの…
Aパートでは主人公の過去のトラウマとそれに絡んでの社会情勢の不穏が語られて、続いて舞台となる学園の主目的が明確に台詞上で説明されることで、作品上で広げられる“風呂敷”がこぢんまりとしたモラトリアム状であるのがそれとなく腑に落ちる。無難だし妥当だと思う。
Bパートでは、ちょっとした生徒間のいざこざ(それぞれの反応がまるで女学生的でなんだか可笑しい)を基に、メインキャラの少年5人の個性が口上にのぼることとなる。
まっとうな第一話だと思ったなり。ただ、真下監督カラーはあまり感じられず、全体的な空気の濃さのみが面影かなあと。OPの絵コンテも別の演出家だし。EDのパッと見意味不明な女性天使なんて、かなり真下チックだとは思うけど。
だけど、主人公が室内でも終始マントを着けてるのはちょっと気になる…… 起床シーンで裸寝間着から着替えるのがマント付き制服っていう世界観も… なんかさあ…… でもそういう開き直りこそが萌えの一要素ともみることができる…かも…