2004年06月29日

「グレイトフルデッド」(2)(久 正人/講談社) +CD2点感想

「グレイトフルデッド」第2巻(久 正人)は第一巻よりもコミカルさが薄かったのが意外。主人公コリンのシリアスなバックボーンを意識させるエピソードだけで構成されている巻なわけだから、納得できる展開ではあるけど。ただ終わり方がちょっと打ち切り漫画テイスト。第3巻あるのか心配になってきた。とりあえずチォウさん萌え。しかしマガジンZには、合ってなくないかこの作品は。青年誌向けでしょ。アッパーズ(もうすぐ無くなるらしいし読んだことないけど)とか。

ウルトラQ d.f.の「送り火」の回に感動したのがトリガー(引き金・切っ掛けの意)←時事ネタとなって買いましたよEDテーマソング「夕方に咲く花」(kayoko)。『和製ノラ・ジョーンズとも呼ばれる』という安易な帯文句がなんともエイベックステイスト。曲自体はとてもいい。詞と歌い方がよく合ってる。個人的には銭湯帰りの夏の日暮れ時のイメージ。

一緒に「勇午」のOP曲『modern size』がカップリング収録されてる「My name」(樽木栄一郎)も買ったんだけど、ある意味期待通りの… これがコナミメディアエンタティンメントの製作力か… 締め部分の安っぽさにはちょっとあぜんとした。あと、音飛びか編曲か判断しかねる箇所が2つあったんだけど、問い合わせめんどくさいなあ… あ、樽木さん自体にはがんばってほしい。なんとなく。詞の世界とかちょっとしたアレンジ部分に堅実なオリジナリティを感じるので。
posted by 三和土 at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画媒体感想(更新終了) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

週刊少年ジャンプ第31号

さすがに、冨樫先生本人も心苦しいのだろうという元編集長のとある場でのコメントを支持したくなってきた気分。まあ個人的には別にどんだけ休んでもらっても描ききってくれさえすれば気にならない。それはともかくジャンプ女子のネット界隈における獄寺萌えの勢いがすごいですよ!(ほんとに“それはともかく”だな) 意外な萌えボマー(男子にも女子にも対応してるのがすごい)だったことにより、最近は天野明氏への興味が増してる。私は女性説を支持。星野桂氏も噂通りに女性だとすれば、今回の新連載陣の男女比率は1:2で女性率の方が高いというめずらしいシーズンだっということになるね。

「ONEPIECE」:ナミがやたら露出度高いのは私も同性として前々から気になっておりました。脚を股間近くまで出して歩くのは想像しただけでも自意識的に耐えられないので、大胆さがうらやましくはある。

「NARUTO」:サスケ(こいつジャンプキャラで一番嫌いかも)の自己チュウぶりは生まれつきなんだな、という醒めた感想のみしかあの大ゴマから受け取れないのは、読んでる私の方になにか欠損があるのでせうか。あれで兄貴を疎ましく思うっつうのが全然ピンとこない。

「DEATH NOTE」:ミサを演出するシナリオにも表情からも凄みが感じられた回。彼女は月やLが言うような『馬鹿』というよりも、感性や直観だけでいい線いくタイプなんでしょう。つまりここに三竦み状態が成立した、と。で、月ってデスノート保有者同士が寿命を見ることはできないって事は知らなかったんだっけ?(真実頭のよくない読者がここに)

「こち亀」:先週は2ちゃんのスレを初めて精読して、糞亀テンプレにゲラゲラ笑いが止まりませんでした。私的にもワースト1はやはりハムたろ。これだけは笑えないほど最悪な出来だったと今でも思うし。次点はメロンサッカーと麗子ほほほ笑い。ってなんてありがちなセレクト。でも、ここ数カ月はけっこう良くなったと思う。大阪編もそれなりに楽しい。ところで地味ーな外見に反してさばさばとしゃべるレイちゃんが先週ぐらいから気になる存在。

「ぷーやん」:ネットでけなされまくるジャンプ漫画を擁護したくなる趣味があるので、ぷーやん素でおもしろいと今回も言ってみる。普段見なれない装いを見て妄想シチュに直行するという展開は、女子としては新鮮でしたわ。ああいった視覚情報からの脳運動の激しさは、男独特のものだと思う。

「リボーン」:京子ちゃんもいい子だなあ。第一回では印象さっぱりだったのに。段々良くなっていってるのは、キャリアをけっこう持つ漫画家として緊張が取れてきてるっていう経過かな。絵ももっと美麗にできるのにセーブしてるらしき抑制ぶりがなんかかっこいい。

「D.Gray-man」:やばい、ハガレンくさくて読めない。

「ジャガー」:なんかまとめはいってない?でもおもしろいのできにしない。

なにやら疲れ気味なので今週はここらで。
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2004年06月27日

ビッグコミック7/10号

今回の「ダブルフェイス」は線がきれいだなあ。細野漫画って回によってペンタッチの乱れがけっこうあるよね。隠れギャグ漫画としての面目もバリバリで、KANの『愛は勝つ』の替え歌のしょっぱさが最高だった。かならずさいごに株で勝つー!! (って気持ちでないとやってらんないもんかもな)

「太陽の黙示録」がすげい盛り上がってる。この盛り上がりぶりは、あれだ、韓国アクション映画みたいだ。謀略も絡んでキター …でもこの作品で“北”って言ってるのは中国の事(大震災による列島断裂で外国に分割統治されている東日本側。西日本サイド“南”はアメリカが牛耳っている)なんだよね。ややこしい。なんでも、『三国志』がキャラ設定とシノプシスの下敷きになってるそうだけど、元ネタを知らなくても全然面白いや。

「天上の弦」ドラマ化かあー 二時間スペシャル枠かな。主演はSMAPのつよしさんですか。やや若すぎるきらいもあるけど結構イメージ的にはあうかも。なんだか去年ぐらいにやったさとうきびなんちゃらとか大人気だったらしいから、ほどよく泣きが入ってるこの作品も向いてるかもね。
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2004年06月26日

こんしうのモーニング

インパクト度ではクッパパのイタリア人夫妻の顔立ちかな… ロボットみたいな鼻柱と眼の表情が。モーニング読んでなかったころはうえやま氏の絵柄がめっぽう苦手だったけど、いまはむしろ美味いぞっ!!(って本編では言わないんだよな)

新連載「スピナス」:浅い意味でうわあな読後感でした。浅い意味で怖い。自分が読んでる雑誌が何なのか分からなくなる。編集長出てこい! っていうか、結局主人公は自分のうっぷん晴らししかしてなくね?

「ブラックジャックによろしく」:うわーん、この作者の描く性交シーンは生々しすぎていつも頭から離れないよう。少女は出奔タイプの患者なのか(統合失調症というより境界性人格障害の典型症状のような気がする)。そういう女の子を気軽に連れ込んでる男がいるという現実に思い至ってちょっと腹が立った素直な読者の私。さてどう展開するか。当然泥沼希望んぬ。

「昭和の男」と「誰も寝てはならぬ」への自分内好感度がなんとなく上がってきた。後者はけなげなお天気キャスター・オカちゃんのおかげ。主役男二人(とその身内)は好かん。単に金持ち人の鷹揚描写ぶりについてけんだけだけど。

あとは「天空之狗」のオカルト蘊蓄が良かった。神智学のわかりやすい説明が読めて得したー しかし「大使閣下の料理人」の掲載順が気がかり。もしかして連載自体がオーラスを迎えようとしているのかも。
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2004年06月22日

週刊少年ジャンプ第30号

先週後半以降のアクセス解析にて、検索ワードのトップは連日「獄寺隼人」。めずらしく煽られるものを感じたわたくしは、801板派生のリボーン絵板までお気に入り登録してしまったのです。すでに出来てるらしい『獄寺くん同盟』の方は残念ながら未発見… あ、ちなみにどちらかといえば獄寺×ツナです。(聞かれてないない

表紙&巻頭カラー担当「銀魂」:空気的にも実質的にも立派に中堅と育ちました。表紙もそれぞれ(コピペのメガネ(名前おぼえてないや…)のぞく)表情がより自然になってきた感じ。キッチュなデザイン構成もグッジョブ。龍馬モチーフ新キャラは思ったよりベタな印象がなかった。

「アイシル」:桜庭エピソードから以降ふつうにおもしろく読めてるので、とりあえずアンチ寄りは卒業しました。

「いちご」:今週の東城と大差ない髪型やメガネで中学・高校と過ごした私にとって半眼女のリアクションはむかちゅく。でもさつきのイメチェンはなかなか新鮮。

「SBR」:イケメンな人はどこがかっこいいのかよく分からないが、少なくとも帽子の変さに関してはツェペリのそれとそんなに大きく差があるとは思われない。今週はジョジョくん(この人のかっこはなんか寝巻みたいだ)のテンション高いリアクションがナイスでした。

「マンキン」:蓮ママのカジュアルな姿とアナホルのリアクションだけで満足気味。マグナはキャラ変わりすぎ。乙をZとまちがえたというビジョンネタ分かりにくすぎ。

「ぷーやん」:第一回の扉絵から出てた美形くんは中国人だったのか。意外にちゃんと卓球漫画してて驚いてる。担当さんが取材にがんばったのかなあ。あと新連載作品の中では、もっともキャラの感情の流れがしっくりきてる。でもそれってめっさ小数意見なのかも…

「ジャガー」:こういう投げてるわけでもない脱力オチは好き。ブリーフ履いたでっかい自分(たてぶえをなんとなく持ってる)を見せられたピヨひこは、泣くに泣けない、なんだか怒るに怒れない気分だったろうなあ…


「武装錬金」:おはようという最期のじっちゃんのセリフが巧いと思いました。傾倒しきってたんだなあと。でも尻、尻が…

「ミスフル」:あー、前週はやっぱ落としたんだ。で、今週は他作品表紙のジャンプを破る(しかも二種)というネタ振りが衝撃的で本筋が頭に入んなかった。

「HUNTER」:これぐらいの白さならふつうに読めてしまう… というか今週はスピンさん(名前かぶってた!<過去形>)の昔話だけでじんときたので。なにげないエピソードになんでこんなにさりげなく情感が入るのか。ふしぎふしぎ。で、スピンさんの幼なじみで今週名前だけ出た人って誰だったっけ。コアラみたいな人かしらん。

SBRとH×Hがあるだけでこんなに厚みが感じられるなんて。雑誌に大黒柱ってほんと大事なのね。あと遊びにきた武井氏にゆぎおぅのカラー原稿をあげてしまったという高橋和希先生の燃え尽き具合が心配。ジャンプにかえってきてカズキ!
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2004年06月20日

「水鏡綺譚」(近藤ようこ/青林工藝社 刊)

出版社内データへのリンク

評判がわりと良いのか、私が購入したものはすでに第二刷だった(発行日付は5/31)。近藤氏の中世日本ものはガロで連載されていた「身毒丸」やちくま文庫に入っている「説経 小栗判官」で馴染んでおり、すぐに買うことを決めた一冊。少女漫画誌の月刊ASUKAで連載が不人気のため打ち切られた後、ながらく執筆中断および刊行絶版となっていた作品が最終章を描き下ろされてあらためて単行本出版されたという。その経緯自体にもなかなかに心動かされる。

各エピソードでのゲストキャラの身の振り方やオチの付け方の基本姿勢は仏教説話からの換骨奪胎で構成されている(有名なオタク系サイト黒書刊行会にて『もう一つの犬夜叉』と評されていたのは非常に腑に落ちた。本書の帯文句は高橋留美子氏が登場しているけど、近藤氏とはたしか大学が一緒だったんだっけか)が、隠しテーマとなっているのは女性の自立、女性像から自立する男性のような気がする。いずれにせよ、読後感がとても爽やかでいで切ない。夏の終わりの夕方の風にさらされているような。にしてもヒロインの鏡子のなんと魔的に愛らしいことか。魂のない少女の美しさ。髪型のせいもあってか『人魚』シリーズの真魚にも印象が通じている。
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こんしうのモーニング

しまこうさんが蘇州美女のハートをわずか数ページの間でガッしたり、永井御大の伝奇漫画が例のごとく自作内クロスオーバーっぽくなったりしてる反面、全体的に悪くないと思った週でちた。
小料理屋の厚揚げがおいしそうだった「昭和の男」は人間関係が出来上がってきてようやく話が動いてきた感じ。「はるか17」は女同士の間の嫌なところを前向きな展開に持っていってるのがけっこう気持ちいい。ちばてつお賞大賞(たしか賞金100万円だよな)受賞の「49days」はシノプシスも絵柄もどっかでみた印象なのにわりと鼻の奥がつんときた。一人で遺されたヒロインが基本的に飄々とした性格だったのがよかったのかも。来週からの新シリーズ連載「スピナス」もけっこう楽しみかも。スピリチュアルネタは好きじゃけん。しかし今週のサイコドクターのオチは。先週までシリアルキラーネタだったのに、いきなりギャグ漫画化ですか。でもこっちの方がまだ楽しめるかも。
posted by 三和土 at 20:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画媒体感想(更新終了) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月15日

週刊少年ジャンプ第29号

全体的に読みごたえのある号になってたのは、もはや大御所的存在となった荒木氏が帰ってきたことによる諸作家陣の緊張感が高まったせいかと勝手に邪推。

「S.B.R.」:扉絵のにょほの人がそこはかとなくセクスィー。あのポージングは女性モデルが原典っぽい。サンドマンは受付の人になんかしたから気にしてるんだろうか?

「BLACK CAT」:センターカラー掲載にて最終回。打ち切りという感じはなく、言うなれば自然終了といった様子。最終ページの演出に物足りなさは感じたけど、さわやかにまとまったので割にすなおに次回作に期待してみたくなった。髪を切ったイウ゛も可愛かったし。

「NARUTO」:サスケが大蛇丸と同化したがってる理由がいまひとつ分からなくなってる。それとも同化する事になるとは思ってないんだったっけ?

「ONE PIECE」:ロビンがめずらしくミニスカ。やっぱり美女ですね、この人。

「D.Gray-man」:腕が勝手に体を引きずってるコマ以外は、主人公の悲劇的なバックボーンがよく描けたと思う。でも、もうちょっと後の話数でやった方がいいエピソードではないかしら。

「ぷーやん」:『男十郎の刑』とかへそで思考してるのかと思ってしまうワケの分からなさ。でもテンポもいいし作画ももしかして第1話より安定してたかも。キャラクターの心情を追いやすいのも読みきり版からの改良部分かも。ところで誤植発見『生徒の鏡』→『生徒の鑑』

「DEATH NOTE」:今号表紙の小さいLカットは来月頭発売の単行本表紙からの引用かも。そしてLはオカルトがまったく理解不能なゆえに大の苦手としている人かも。ミサは美少女という存在からあるいは大きくズレた人かも(コマから漂う演出からのなんとなくな不穏な予感)。

「BLEACH」:遺族的なポジションなのに、疑似加害者意識を持ってしまうということは現実において往々にあることで、今回のルキアの過去エピソードはなかなか説得力があったと思う。ルキアはデザインもキャラ設定もいいっすね。

「テニスの王子様」:手塚ラケットのガットが切れた描写が間違い探し並にわかりにくい。それにしてもいつのまにやらえらく掲載率が悪くなってる。(それでも中盤だけど)

読みきり「オレがゴリラでゴリラがオレで」(ゴーギャン):なんかけっこう好きなギャグ系新人。もしかしたらミスフルの代原(事前告知あったっけ?)掲載。不器用なのか器用なのか判断つきかねる微妙過ぎる空気がツボ。

「リボーン」:ツナへの表情が豹変する獄寺くんが萌えなので、隼人たんがメインの回なら、これからもなんでも良し。

「マンキン」:ネタバレレスで知った『マグナがドリフみたいなやられ方をして』という部分が気になってたけど“水の入った金だらい(ひも付き)が落ちてくるとかか?”ぐらいしか予想できず。実際は電撃骸骨透けネタでした。ネタバレ師、記憶力いい人なのな。というかそこそこ年齢いってる? さてオパチョの能力ってなんだろう。未来予知とかかな。近未来含む。

「ジャガー」:ピアニカから出て来た怪人に釘付けなジャガーさんが可愛い。語尾がズェの人はマルコ@マンキンとヤガミ@絢爛舞踏祭を足して割ったようなキャラだと思う。

今期の新連載は、すべて始まってみると意外に安定してるような感触。

posted by 三和土 at 12:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画媒体感想(更新終了) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月11日

モーニング第28号、ビッグコミック6/25号

同日発売だったので二冊続けて読んだけど、両誌で同時に連載を持ってる山本おさむの制作姿勢のギャップに戸惑う。なんつうか、おっさんのむさくるしい昔語りを漫画でだらだらと見せられてもなあ。編集との打ち合わせをちゃんとしてるんだろうかと疑いたくなる感じ。しつこいけど、モーニング大丈夫か?

モ「バガボンド」:小次郎対落ち武者グループ戦がやっと終わったー! 中身よりエピソードの区切りがついた事自体に解放感が。落ち武者のうち一人はまだ生きてる?

モ次週新連載予告:三宅乱丈が再登板。なんだかここ数年、モーニングの新連載にワクワクした覚えがない。どれもこれも自分の苦手作家キターって感じで、困ってしまう。

モ「働きマン」:自分でもあっぱれと思うほどにスルーできてる。あの線の淡白さが鍵だろうか。

モ「大使閣下の料理人」:やっぱり萌が次のターゲット(何のだ)か… 愛と江口との関係の行方はけっこう気になる。しかしこの掲載順の悪さは何?

モ「クッキングパパ」:あの語り口だと、えつこの母はすでに亡くなってるのかとばっかり…

ビッグコミックの方は、今週も全体的に面白かったんで特にいうこともない感じ。「太陽の黙示録」での新興宗教集団の描写は、表と裏の顔があるという設定は『HUNTER×HUNTER』の現行編を連想させるし、女性をトップに立てつつも傀儡支配が行われているらしいことは『機動戦士Vガンダム』を思い起こさせる。それはともかく、警察の特殊部隊に強襲させた操にとっては、教祖が本当に恵理かどうかとは関係なく、決定的な裏切りを行ってしまったという重荷はすでに約束されたものなのではないかと。そういった心理の移り変わりが、とても巧みに描写されてると思うっす。いや、面白い。

あ、そういえばシリーズ連載の獣医漫画でここ数回はなぜかカップリング萌えしてしまう。あの狙ってなさが… 童顔で背の低い長髪獣医とトンガリメガネのつっけんどん獣医のコンビになぜか萌え。でも話の方も普通に面白い。
posted by 三和土 at 04:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画媒体感想(更新終了) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月08日

週刊少年ジャンプ第28号

あ、来週から「スティール・ボール・ラン」再開なんですね。誌面に活気と張りのある空気が戻ってきそうで楽しみ。ところで「武装錬金」の休載は事前告知あったっけ?

なんたらかんたら卓球少年ぶーやん:つかみどころのない作風と作者自身のキャラがジャンプ読者(の偏った)界隈で有名な霧木凡ケン氏の初連載がスタート。中心ギミックであるらしき秘数術(じゃないけど似たような言葉)についての説明はさっぱり分からなかったけど、なんか堂々と電波チックに描写してたから、まあいいか。雰囲気だけでも。ヒロインさんの性格が良くて好感が持てます。今回の新連載陣の中では一番好きだな。そうそう、『一房、二房』という数え方は、なんだか国語的に非常に正しい気がしたりして感心してしまひました。にしても巨乳ライダーさんは静流@ゴーダンナーにちょっと似てるな…

「アイシル」:いかん、なんか今週はちょっと燃えた… たぶん特訓で小汚くなってしまった桜庭に萌えてしまったせいだ… もしも萌えてなければ“ルックスに恵まれた奴が贅沢言ってんじゃねえよ”と冷めた目でページ繰って終わったと思う。

「BLACK CAT」:いかん、なんか今週はけっこうじんと来てしまった… たぶんクリードの過去シーンがほんとに悲惨に感じたせいだと思う。あと化粧の派手な姐さんのさりげない献身ぶりと。しかしもしかして、氏の普段の作風の浅薄さは計算された上でのものなんだろうか。だってたまに、濃い雰囲気のエピソード描くやん?

「銀魂」:最近、レベルが安定してきてる。キャサリンのモデルはもしかしてルーシー・リューなのか? いや私『チャーリーズ・エンジェル』も見たことないけどne! クリカンのネタの意味が分かった瞬間には笑いました。猫耳が全員違和感あるのがステキ。

「DEATH NOTE」:Lたんのプリンのように甘い脳みそがオーバーヒートしてしまわないか心配な今日この頃、総一郎はもう身体だいじょうぶなの? ゴスロリ入ったギャル(恥死語)キター ミサたんはちゃんと計画実行して自作ビデオを全国電波に乗せたのだから、別に馬鹿といわれるほどじゃないと思ひます。

「マンキン」:メイデン様のロリッとした太ももがヤウ゛ァい感じ。デフォルメチックでいて実感性があるのが武井氏の絵柄の持ち味。なんだかんだで性格のヒネ具合で勝る主人公側が、今回も勝ちました、と。そういうことかしら… ところでマルコは自爆したんだろうか。あと『鼻が折れる』っていうのは防弾メガネを実際に顔に掛けてて着弾した場合の事言うてんのか?

「ONEPIECE」:水の都を描く背景を見てるだけで、TDLに行ってるようでなんか楽しいでしゅ。あとナミが襟のしっかりあるシャツを着てるのが新鮮。

「D.Gray-man」:ありゃ先週のモアたんはゲストキャラだったのかな。しかしこの漫画の人死にの描き方は、あまり感心できないな。なんていうか、淡々と道具として扱い過ぎてる気がする。

なんだかね、ついつい「スピン」を探してしまったわけで。けっこう好きだったんだなあ、やっぱり。
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2004年06月04日

週刊モーニング第27号

クッパパの「水無月」というお菓子とか、大使閣下のハマグリのフライ・トマトソースがけとかなんだか食べ物が美味しそうな印象が強い号でありました。あと最近の永井豪作品ってレズ設定ばっかじゃんとか(笑)

「ブラックジャックによろしく」:患者の現実(先々週あたりで描かれた彼の生真面目さは私にも少しあるからーつうか誰にでも有りがちだがー、なんだか他人事とも思えなかったり)を知った斉藤を、新聞記者(名前失念)が見直す。精神科編もようやくエンジンかかってきた感じ。本格的に面白くなっていく予感。

「大使閣下の料理人」:愛はそばかすをファンデで消して髪型を年齢相応にして、大沢べったり状態でなければ相当いい女だと。コマ上でちゃんと普段より綺麗に描けてたのに感心。たしかに美人だった。…んで、愛が一人立ちした後は萌が新アシストになるって展開来ますか?

「アメリカなんて大嫌い」:アーミッシュって、余所者が来たという警鐘を聞いたら鍬もって駆け集まる人たちなんですか?正気ですか?(作者が)
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2004年06月01日

週刊少年ジャンプ第27号

「スピン」打ち切りにショックを受けたわけじゃないけど、今週も感想テンション上がんねー そもそも、なんか最近「ボーボボ」が読めなくなったんですよ私。そんでもって「こち亀」のネタ転がしが面白く感じてるの。もう限界かも。卒業か、卒業か? マンキン終了あたりが山場かなー…

新連載「D Gray-man」(星野 桂):王ドロボウJING的な画面構成&描線で、ちょいとばかしハガレン臭のする設定を用意して、どことなく進藤ヒカルに似た顔の主人公が動いとる。きれいな絵柄なんだけど、器用貧乏っぽさも否めない。とはいえ、総合的にはこれまでのジャンプにあまりいなかった種類(藤崎竜が近いと思う)の作家なんで、けっこういけそうな気はする。個人的に好きになれるかどうかはまだ分からないけど。しかしなー。あんな尖ってて、大きくて、重そうなもんが天井からぶらさがってて、ましてや普段から出入りしてる人がいつもその真下に座ってるってのもなー。義兄さんは運命や神うらむより、まず教会の管理不備に怒ればよかったのにー よかったのに〜

「ゲドー」:初めてこの人の漫画で顔が笑うことができました(妙な日本語)。背中じゃなくて腕自体が翼の鳥人間ってネタは、単行本おまけページで発したという和月先生の名フリートークを思い出すなあ。

「NARUTO」:君麻呂がキャラとあまり合ってない捨てセリフを吐いてぽっくりゃ。なんかひどいな。いわゆる噛ませ犬扱いじゃん。なんか納得できねー納得できね。

「アイシル」:スーパーオールラウンダー聖母まもり様。降・臨! 知り合いなら誰にでも思い入れたっぷりで慈母のごとくやさしいぞ!!

「マンキン」:まぬけな歌を繰り返し聞かせることが、主人公にとってのひどい拷問だそうです。やばい。マジでついていけないかも… しかし、繰り返し歌を聴かせるにしても、面子は2人。一体一人あたりの担当時間は何時間続くというのでしょうか。のどにオーバーソウルするの? ラジカセ使っちゃ駄目なの?

…… ジャンプ感想系更新チェックから抜けさせてもらう日も近いかも…
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2004年05月29日

週刊モーニング第26号

「バガボンド」が掲載されてる。なんだかけっこう久しぶりな気がする。でも展開遅せぇぇぇえ。つうか斬り合い描写だけで展開してない。そんなわけで読んでる最中も先日みつけて腹の底から笑ったレスのことばかり思い出してたのでした。アウアウアー! しかし現実におきかえて想像してみるに、小次郎はたしかにおそるべき若者だ。つうか単純に意味不明な衝動性と大声と追っかけて来たりする癖がこわい。

「キマイラ」で切手やはがきを『応援用に手伝ってちょ。知り合いに宣伝ハガキ出してねー』と渡すことが公職選挙法に違反しないことを知りました。でも、切手やはがきを金券ショップとかで換金したとしても子供の小遣い程度にしかならんと思うんだけど。そんな問題でなくて、少し狡猾なズルに混ぜてもらえるという仲間意識が、ある種類の人らにとってはたまらんという事なんですかね。
posted by 三和土 at 09:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画媒体感想(更新終了) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年05月26日

ビッグコミック6/10号

今号も過不足なく読める満足感。

「ゴルゴ13」:久しぶりにハードコア・ポルノなコマが… それとは関係ないけど(いやあるかもしれんぞ)暴れる皇帝ペンギン8羽(緊縄済み)と同じ穴に入って暖をとるゴルゴの図が相当シュールでいい味出てた。東郷さんはやはりすごい発想力。超発想。

「ダブル・フェイス」:いや、変装は別にマジックでないし。にしても春居のとろさ(今週のじゅんちゃんはちょっと嫌い)は別に演技というわけではなかったらしく。人格交替系か。

「太陽の黙示録」:カルトにまつわる本を読んだばかりなので、個人的内部では新興宗教ネタへの説得力が倍増。地上の地獄を見てしまえば、宗教にしか希望が見えなくなるなんて、むしろ人間としてけなげというか当然とさえ言えるんじゃないだろか。女教祖登場は巧いこと次号へ引っ張ってたなー 正答は半分分かってるようなもんだけど結構ハラハラさせられる。

「ビッグウイング」:延々とヒロインの性格の良さを描写し続けているわけだけど、しかしいまだに打率は高い。地味にすごいのかも。美容院における究極の勝ち組は、もしかしたら“毛先を揃えられるだけ”だと。君は!
posted by 三和土 at 20:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画媒体感想(更新終了) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年05月24日

週刊少年ジャンプ第26号

沈着冷静温厚篤実の権化に見えていた総一郎さまは実はとてもロックな魂を持った人だったのですね。
真ん中分けの髪を長く伸ばした幸子と並んでるフラワーチルドレンな40年前の姿(パンタロン装着)が目に浮かぶようです。

新連載「REBORN」:同級生からあんな言われようなのに全然明るく学校に行ったり適当にさぼったりしてるツナくんはとてもバランスよく健やかに成長してる大物だと思う。リボーンたんがマフィアから派遣されてきたという読みきり版にはなかった設定が追加されていた。にしても、主人公が恋敵の髪を素手でひきむしるのを目撃してるのに、まったくヒく気配を見せないヒロインの内面がよく分からない。

「NARUTO」:けっこうお気に入りだった君麻呂たんの変化姿が美しくなくて少ししょぼん。尻尾生えてる!太くて立派なやつ!!

「DEATH NOTE」:急展開中。直接関係ないけど南空ナオミの生死はあるいはライトの命運をいまだ握ってる?

「スピン」:安易かもしれないけど同ジャンルパロディネタは大好きだ〜 やっぱコミックス出たら買おうっと。ひげが赤く染まってるという地味なネタがなんか良かった。しかしリューくん、思いっきり壊れてる。連載中なのにいいのか? そしてオチは何処に?

転校生がこうもん丸みたいな男の子だったという読み切り:主人公格少年のキャラの好感度やネタそれぞれのレベルは高いのに、染井さんが実際によく存在するありふれた嫌な少女すぎたために読後感がいまひとつ。もしもヒエロニムスマシンを入手したら、ああいうガキをかたっぱしから異次元に送ろうと思うよ。ケツくんに約束する。

「少年守護神」:今週はほんのちょっとだけ読みやすかった。まあ遅すぎるけど、良くなるに越したことはない。口を押さえてる姫様とか木猿とか可愛いカットあったし  まあすごいデッサンのロングとかもやっぱりあるわけだけど。

「銀魂」:人情ネタとギャグ分の配合が絶妙だった回。擬音が体から出てるというネタ、いいなあ。

「武装錬金」:あー鷲尾って黒服の若い衆だったんだ。今週は仮面をなくしてキョドるパピヨン様に胸キュン。その後のメンタル復帰展開でもってさらに腹いっぱい。弱さ描写あってこその強敵だよね。

「こち亀」:今週一番笑った。『細胞分裂した…』ってとこで。強面の東大出警官はけっこう好きなキャラかも。

「マンキン」:つまり、各持ち場においての十祭司の衣装は私服OKなんですね? 来週はリゼの黒い面が見られたら嬉しい。あとファンから武井先生に送られてきたというオレ最終廻がかなり読みたい。

総評:今週号はけっこう楽しくさらりと読めました。
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2004年05月21日

週刊モーニング第25号

そういえば先週の週刊文春の特集記事内に「島耕作は女癖悪いのになぜ出世できた?」って設問があって、あーしまこうたんめためたにたたかれねーかなーって期待してたら、なんか“女から寄ってくるからOKなのです”って非常につまらないオチがつけられてた。カス記事(つうかネタ自体が。)。
そんな今週のしまこうさん。この漫画を読んでたら『デキるサラリーマン』の条件に「間接的に社会的な敵を平気で抹殺(≒見殺し)できる」ってのが入るような気すらしてくる。微妙にファンタジーだと思って読むのが正しいのだろうか。言うなればキャリアアップ・ファンタシィー。
最近の「BIG HEART」はなぜか巻末寄り掲載が多い気がするけど、次第に安定してきてる気が。絵も演出もめきめき上手くなってきてるのが読んでいてけっこう爽快。でも副題の“ジョーのいない時代に生まれて”ってのはあまり合ってないかも。だって広告大手をやめてプロボクサーになるなんて十二分に熱いし。まあどうでもいいけど。 全体の結論としては今週はまあまあっした。
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2004年05月18日

週刊少年ジャンプ第25号

輝子のしどけない姿が脳裏から離れんのですが、武井先生にまどうてほしい。年収の1000分の1で結構です。おめでとう 輝子。脱いだら凄かったのでしょう。彼女の生年月日は先日発売された「マンキンブック」に掲載中。今手元にないんだけど確か1960年代生まれ。

「銀魂」:本編は別に面白くなかった(火消しの姐ちゃん魅力ないなあ)けど特設紹介ページはなかなか。同日発売だった「DEATH NOTE」第1巻の方が微妙に(←ここポイント)大きく表紙が載ってるのが面白かった。そして真選組の土方と沖田の区別がようやくはっきり付いた(本当)。

「アイシールド21」:ブラックジャックでカードの出目をすべて記憶できるヒル魔はやっぱり万能高校生。でもだからなんだというんだろう。くどいけど、村田氏は生真面目にもなめた原作に全力投球し続けて才能を無駄遣いしているように思える。正直なんだか痛々しい。…まあくどく愚痴たれながらも、読み続けてることへの単なる言い訳なんですけどね。


「ONE PIECE」:シャワー室で無言でロビンを暖めるチョッパーとウソップの俯瞰カットに今後の心情的暗転が予感される。デービー・バック・レースでの仲間賭けはロビン脱退にまつわる(であろう)このエピソードへの前座だったのれすね。自然な構成。

「DEATH NOTE」:平凡な主婦・幸子と非凡探偵Lが同じ空間にいるというだけでなぜか萌えてしまうのは、変態だろうか。ところで月にたしなめられたLの指が関節一つ分多かったのは、誌上オカルト現象ですか? さて、弱ってる親の真心の一言、これはほんと効くよ〜(体験談)

「スピン」:学校でいつもひとりでも平気と心から言い放つ透瑠たんが好き。髪型の秘密は、年頃の女の子には心底悩みだろなあ。ふんとか片方はみだしとか、下ネタ増量だったのは打ち切り回避への低年齢読者向けアピールかな。

「マンキン」:生きてるし微妙に美化されてるし。見てらんねえ。でもそんな武井漫画がすすすすき… (負け組) 打ち切りの圧迫感に耐えているのか耐えていないのか、展開のつじつまを考えてるのか考えていないのか。コマとコマとの微妙な間から読み取るのが、正しい武井作品の楽しみ方です。しかし謀反張本人のペヨーテはともかく、なんでターバインまで。他は全員生き返ってるのに… きっと作劇上の理由なんてないに決まってる…

読み切り「賈允〜KAIN〜」:ちっとも活躍しないくのいちが出てた忍者漫画、なんたらかんたらサソリでデビュー打ち切りを飾った内水融氏の新作。絵柄の泥臭さが薄くなってる。ストーリー面もさくさく読めたし、カタルシスもそれなりにあったし、なにより時代ものらしいそこはかとないエロさがあった(長者の娘を手込めから救え〜)のが印象的。この人、まだまだ伸びそう。
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