2007年03月25日

ダンクーガノヴァ#6/東京魔人學園#10

「未知の襲撃」:REIDEENに続いてこちらにもベタなトレンチコート・エイリアンが。同じリメイクものとしてコンセプトに共通する箇所があるんでしょうね。さてF・Sの説明によると局地的戦闘を長引かせることがガス抜き効果となり、破滅的な世界大戦を回避している点に今のダンクーガの存在意義があるということらしいけど、そうするとシリーズ後半の展開としては本来のヒーロー存在としてのダンクーガを葵たちが新生させられるか否かがポイントとなるんだろうか。ところで作画が底を打った回ではあったけど、ひとり搭乗機の武装の無さに腐ってる朔哉がなかなかかわいらしかったりした。

「菩薩眼」:ふつうにいいな。如月(丑の刻参りみたいなかっこで大立ち回り(笑))VS京一(投げ飛ばされた直後の股ぐらカットが二つの意味で美味しい)の組み合いも最高によかったけど、ラストシーンの不可解ながらもひたむきさが10代らしい龍麻の行動とセリフにも胸キュソですよ。脚本も作画も演出も地に足が着いてることが感じられるクオリティの高さ。そろそろシリーズ折り返しに入ったところで、強迫観念的に“きれいごと”を口にしていた葵にのっぴきならない設定が突き付けられ、龍麻の淡い恋にもまた哀しい予感が漂う。オカルト、アクション、そして青春ドラマ。色んな楽しみ方ができます。
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2007年03月23日

REIDEEN#3/NANA#46

「見えない影」:今回面白かったわ。これはメタ・ロボットアニメだと分かった。これまでの二話分は、わざと外してるのか単に演出感性がズレてるのか見えなかったんだけど。…いや実は今も言い切るのに不安はあるけど… 前田崎の暴走オタクぶりがいい牽引役ですね。ふつうは主人公はそういう煽りに素直にのっかるけど、全裸、いや淳貴は利口だから段々露骨に嫌がってくる。これからもこの関係性は持続されるといいなあ。おっとおれはべつにもえたりしてはいないぜ? おろかなちきゅうじんどもめ

げらうぇーげらうぇーもあと一週です:奈々と章司の再会は見応えあった。なんとかばー(ど忘れした。ブロンソンバー…いや違うな)でバッタリ鉢合わせして、最初はハイな調子でやり取りするんだけど、日が暮れてから店の前で別れる時にはちょっとした愁嘆場に似た雰囲気に。切なくつらい双方の気持ちも十分に伝わってきたけど、これでようやくすっきりしたわけですよね。素直に良かったなあと思います。
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妖逆門#50/D.Gray#23

「さいごのげぇむ」:正人がウタに仮面を外された瞬間、口調まで変わるという相変わらずの二面ぶりを見せていた点に純粋に不安を感じた以外は、オーソドックスな大団円を細部描写の良さでブラッシュアップした満足できるラス前でした。最終回は不壊との別れがメインですかな。きみどりは次回出るのか? そして妖逆門優勝者たる三志郎の望みは?

「ワタシが愛した吸血鬼」:しかし最後まで、エリアーデは「愛している」とは言わなかった。それこそがAKUMAたる彼女が示せる最大限の愛情表現だったのでしょう。だからこそ、彼女の昇天する“魂”を安易なイメージで描写するべきでなかったようにも思う。とはいえ、全体的に演出趣向が凝らされたエピソード完結編で楽しめました。作画面も岩佐裕子氏作監で端麗。それにしてもやはりエクソシストたちはさびしい者たちの集団。欺瞞でさえも時には生きる目的となることを主人公自らの口で認めさせるとは、シニカルな視点の作品であります。
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2007年03月22日

コードギアス#18/銀魂#47

「枢木スザクに命じる」:脚本と演出のコンビネーションが見事な回。状況と感情が一点に交差する終盤はこころにくいまでの趣向でした。サブラインとしては、ロイドやラクシャータ、ニーナといった科学肌の人々の気性を示した台詞群が秀逸。しかしロイドが生徒会室の窓辺に突如現れるシーンであらためて感じたけど、本作の手法は舞台劇スタイルですね。だから、美形キャラたち以外の一般ピープルについては別段描かれる必要はないし、展開の唐突さや設定の整合性の齟齬も大概は許されてしかるべきなんでしょう。そういうのもアリだと思います。

となりのヘドロ:屁怒呂の顔面の影の付け方に迫力ありすぎて笑った。うっそうとした緑深いヘドロハウスといい、着色されるとああいう感じなのかと原作からのブラッシュアップが如実に楽しめた。反面、心ならずも世間からはみだした者に寛大な万事屋メンバーという印象を受けた原作エピソードの持ち味は、いまひとつ感じ取れなかったのは私の気のせいだろうか。
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2007年03月21日

<2007春:新番>私家版チェックリスト

当地で視られる中で、初回チェックするつもりがある番組をリストアップしてみました。(BSデジタル民放局の新番組は公表が遅れるため、当方の予想となっております)

4/1(日) 「ゲゲゲの鬼太郎」(ITC)
4/4(水) 「天元突破グレンラガン」(BSジャパン) 注:予想です
4/5(木) 「鋼鉄神ジーグ」(WOWOWスクランブル)
4/7(土) 「風の少女エミリー」(NHK教育テレビ)
〃   「精霊の守り人」(NHK-BS2)
〃   「地球へ…」(MRO)
4/26(水)「おおきく振りかぶって」(BS-i)
〃   「怪物王女」(BS-i)

以下、5月から6月にかけてのチェックリスト

「電脳コイル」(NHK教育テレビ)
「スカルマン」(BSフジ) 注:予想です
「湾岸MIDNIGHT」(アニマックス)
「鉄子の旅」(ファミリー劇場)
「Devil May Cry」(WOWOW)

わー春にしては少なめかも。ピークは4/7の土曜日かー。でも四月第一週ぐらいですわ、多少は新番ラッシュといえるのは。

しかし、さあWOWOW解約の電話いれよーと思ってたタイミングで「REIDEEN」の後番組らしき「神霊狩/GHOST HOUND」の情報が… あー、やっぱ止めんとこ… 「シグルイ」も見とこ… そしてらいでぃんのぬるさに耐えとこ…  それにしてもWOWOWはもう局がつぶれるまでI.Gと添い遂げるつもりなんでしょうか。

(3/25追記) 「スカルマン」はやはりBSフジでも遅れて放送が始まるようです。なお「湾岸MIDNIGHT」はPPVと判明したため、チェックリストから外すことになります。
 
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2007年03月19日

妖奇士#23/少女コゼット#11

印旗沼なんとかかんとか:漢字並べた見栄えよいサブタイ付けたいんだろうなあ まで理解した。今回の展開の鍵となるアトルの心情の流れやカエル怪人デザインのファンシーさについては理解できない。しかしゆっきーが主人公として機能しはじめると、今度は狂斎のレゾンデートルが無くなってしまうという罠。ここまで高山みなみを無駄使いしている例もめずらしいのでは。

「サンプリスの嘘」:シスターのうそってファンティーヌを元気づけるためにつくんじゃなくって、ヴァルジャンを逃すためにつくのかよ!! というかファンティーヌの死に際演出があっさりしすぎましたね。それだけ弱ってたということなんだろうけど、そもそも当初から彼女の体質が虚弱であることをもっと印象付けるべきだったのかも。しかし今回のキモはファンティーヌを結果的に追いつめた宗教的権威をシスター・サンプリスが一時的に反古したというテーマ上のカタルシスの方なわけで、それはそれできちんと計算されているともいえましょう。前回に続いて、静かに熱いエピソードでした。あ、あとヴァルジャンの手際よすぎる脱獄術吹いた。直後に息切らせるぐらいしとこーよー
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2007年03月18日

東京魔人學園#9/MOONLIGHT MILE#3

「激しさと優しさで」:今回、80年代青春映画調が極まっててとてもいい。ちょっとだけ唐風がはいった夕方の和室で心傷を明かしあう龍麻と葵、あえて内面に踏み込むことで小蒔を立ち直らせようとする京一。特に後者の描き方には感心しました。葵の王子様になりたいかのような小蒔のある種の潔癖さには、京一みたいに自分のリビドーに素直なタイプには苛つくものがあるのだと直接的なセリフでないのにそれとなく理解させられる。そんなエゴをぶつけあえる仲間がいることの大切さ… 彼らが無心にうらやましいですよ。ていうか醍醐の弁当もったいなさすぎー そして今回もアクション面充実。あと九角の過去回想もよかった。化粧なしでも彼とすぐ分かったよ。

「ラストスイング」:人情ものエピソードとしても、夢への着実なステップアップとしても、テクニカルサスペンスとしても上々な回でした。主人公はけっこうな万能人だけど、外見のムサさとのギャップが個性なんですな。…でも実は、最後の方まで同僚が乗ってたのは“ボール”じゃなくて“バット”の方だとかんちがいしてたのは内緒だ。
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コードギアス#17.5/ダンクーガノヴァ#5

「仮面の真実」:前の総集編はアニマックスでは放送されなかったのに、今回はなぜか。ルルの独白ナレーションで進行する対白兜のこれまで。騎乗者がスザクと判明した直後のるる脳内進行の実況と考えれば、なかなかスマートに機能したリミックス回だったと思います。

「嘆きの魔壁」:空気を読まない紅いダンクーガによってくららの超絶スナイプが意味なくなった。むかー。しかし血液型占い嫌いな人には憤飯ものなシナリオだったにゃー 葵はレーサー業をきっぱりやめる生真面目さがA型っぽいかなー くららはずぼらなところがあったり向こう見ずなところがいかにもB型、こだわりがなくて大らかなO型のジョニー、一見の印象とは裏腹に実は細かいところに気がまわるAB型の朔哉とか個人的にはなかなかうなずけましたが。
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2007年03月16日

銀魂#46/NANA#45

きゃばくら仁義:「くそがぁーッッ!!」って阿音の啖呵が決まりすぎてて笑った。でもでも、今回女性キャラの顔がなんだか三田紀房してるよ… オチの空気感がまたすばらしかったですね。夜遊びの後の朝のあの爽やかさ…

うたばんぐみのゆううつ:本番中、脳内で中二病にふけるナナがうっとおしかったが、20ぐらいの若い女としてはむしろふつうともいえよう。ところでシリーズ前半で奈々が「自分が何をほしいか分からない」と涙をこぼすシーンがあったけど、実はナナの方がそれにあてはまるよね。個々の悩みは外側からは概してうかがえないものということか。
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妖逆門#49/D.Gray#22

イズナかわいいよイズナ:水野愛日って人の高音な声質もばっちり合っててほんとかわいくて仕方ない。前足がちゃんと折れてるのも動物っぽさ倍増でナイス。そんなわけで、不壊との別れよりもイズナとの別れの方がぐっときてしまった私はもはや実質リタイヤ気味なのかも。

「エリアーデの真実」:エリアーデの皮となった女(たしか原作では未登場)が最初は地味だったのが面白い。というかシチュエーションからいって魂は男なんじゃないかという気がしてならない。だからこそ男好きのするキャラを作り上げることができたとか… 今回は表情もあでやかだったし、脚色も腰が据わってて好みでした。愛せる対象は、自分を殺せる得物を持った男だけというAKUMAならではの悩みの活かし方が実にいいエピソードだよね。そしてクロちゃんのへたれっぷりがまたいい。パッと見が悪役吸血鬼そのものなのがまた切ないよ。
posted by 三和土 at 03:53| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする