恐るべき設定を持つ作品。それがファフナー。あらためて思い知らされた。非情にして理不尽な世界観の雰囲気は、前TVシリーズをさらに煮詰めて濃厚に仕立て上げている。
冲方一のギミック扱いと作劇の手際は、迷いがなく鮮やか。巧い。けれど、私はあまり好きでないのかもしれない、こういうタイプの作家は。
未成年をこうまで自己犠牲的に描いて、なおかつ感傷的に味付けすることに、てらいがなさすぎるような気がするんである。なんというか、常に微妙であるテーマについて、これまでのジャンル文脈を一気にワープしているような落ち着きのなさを覚えるというか…
とはいえ、ドラマティックな脚本をあざとさを感じさせる隙をみせずにフィルムに仕上げた演出や作画面と、各パートすべてが賞賛されるべき出来の番外編だったとは認めるにやぶさかでなく。蔵前も活躍できてたし… 総士のエロスーツ姿(しかし黒いカラーリングにしておいてほしかったなあ)も見れたし…
2006年01月20日
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