2004年10月01日

今期の読了本その34(小説:13)「まひるの月を追いかけて」

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恩田 陸 著/文藝春秋 刊

少女趣味がいまだ覗く文体と、それを客観視する事で生まれているであろう硬質で正当派なジャンル構成(本著の場合は文芸ミステリー)とのバランスが恩田作品の魅力だと私見しているけど、今回はそれが特に成功していると感じた。オチもしっかりと付いていてなおかつ余韻嫋々。万葉集をモチーフとしてさりげなく用いている仕掛けが、謎解きの回答にちゃんと活かされているのも好ましい。奈良県下の複数の観光ルートを巡る趣向も旅情をこれでもかと誘ってくれるガイドブック的な楽しみも。しかし、一昨年私も出会った新薬師寺の門のあたりで昼寝している黒猫が本当に登場したのには思わずうれしくなった。いつもいるのだなあ。
posted by 三和土 at 09:47| Comment(0) | TrackBack(1) | 一般書籍感想(更新終了) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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